掲示板で書いた、カウンター関連の記事です。 |
カウンターの使い方1 |
投稿者:嶋村 投稿日:2013 年 3 月19 日(火)21 時17 分51 秒 |
シフト周波数が設定できるカウンターの使い方の説明です。 |
Q:どこに繋ぐんですかぁ? |
まずは、どこに繋ぐかというお話から。 |
私の配布していますカウンターは、Pic でできていますから、耐圧は5V 程度。 |
さらに、静電容量を消巣ために減衰した信号を増幅するために、ブースター並みの |
FETアンプをつけていますので、さらに電圧には弱くなっています。 |
ただ、ミノムシクリップの中に潜ませた10pF のコンデンサで、直流分はほとんど |
カットしますので、50V程度の部分であれば、間違って触っても壊れないと思います。 |
ちなみに、下記の図で示す部分の電圧は、5V までは行かないところです。 |
間違って、B電圧(真空管のプレート、IFTのBとPなど)にあてると、まずいかも。 |
前置きが長くなりました! |
カウンターをあてるところは、プラス側を、赤丸、マイナス側を黒丸です。 |
回路図で言うと、混合管(6WC5,6BE6,12BE6 など)のカソードにプラス側を。 |
グランドラインへマイナス側を繋ぎます。 |
トランスレスのときは、たいてい、グランドの母線がありますので、 |
そこをショートしないようにはさんでください。 |
シフト周波数は、-455 になるようにモードスイッチをなんどか押します。 |
一旦、あわせたら、電気を切っても記憶しています。 |
Q:何で、-455 で受信周波数を直読できるの? |
スーパー式ラジオは、ほとんどの場合、受信したい周波数+455k を発振させて、 |
受信周波数と混合させ、455KHzを作り出して、IFTを通していきます。 |
たとえば720K を受信する場合、通常の周波数カウンターなら、1175kと表示します。 |
これではピンときませんよね。 |
そこで、実際の周波数から455k 減算した数を表示すると、受信周波数となるわけです。 |
ただ、IFTは、455 とは限らず、歴代、海外も含めいろいろな周波数がありますので、 |
ここの掲示板に良く出られているOZXさんの経験されたシフト周波数をモードスイッチを |
押すことで、切り替え可能としています。 |
Q:並四とかストレートラジオは? |
あくまで、スーパーのOSCを計測して受信周波数を表示するものですから、 |
ストレート、並四系では計測できません。 |
Q:トランジスタラジオは? |
TRラジオは、市販のカウンターを繋いでも、周波数が飛んでいってしまいます。 |
このカウンターでも、多少、周波数がシフトします。 |
また、信号が弱く、計測できないこともあります。 |
ちなみに、以前配布した昔のラジオ風ヲジラでは受信周波数を表示しました。 |
基本的に、真空管に接続したときに最善となるように考えたカウンターです。 |
カウンターの使い方2 |
投稿者:嶋村 投稿日:2013 年 3 月19 日(火)23 時16 分32 秒 |
シフト周波数が設定できるカウンターの使い方の説明です。 |
Q:なんで、プローブのミノムシクリップにコンデンサ、入れたの? |
カウンターから、同軸ケーブルで焼く60センチばかり引き出すと、同軸ケーブルの |
芯線と、外皮の間で静電容量が発生します。 |
これを、OSCコイルに繋ぐと、その容量分だけ、バリコンをまわしたことになり、 |
受信周波数がずれます。 |
市販のカウンターで、繋いだ瞬間に受信周波数が飛んだ経験がある方も多いでしょう。 |
このカウンターのプローブのように、先端であるミノムシの中にコンデンサ10pF を |
入れると、ケーブル内で発生した容量と、直列に入れることになります。 |
静電容量は、(10pf*ケーブルの容量)/(10pf+ケーブルの容量)となりますから、 |
10pF を超える値にはなれなくなります。 |
実質10p以下と思われますので、実際には、5pF 程度が入ったことになります。 |
繋ぐ場所が、カソードとグランドと言う、この回路上ではもっともインピーダンスの |
低い位置ですので、影響もほとんど出ないということです。 |
ただ、 |
そのために、信号は極端に減衰します。 |
その増幅のために、FET をつけています。 |
トランジスタは、PIC に入力するためのデジタルレベルへの変換を受け持ちます。 |
カウンターの使い方3 |
投稿者:嶋村 投稿日:2013 年 3 月20 日(水)17 時42 分43 秒 |
Q:減算周波数が455KHz 以外の値って、持ってるの? |
持ってまっせ! |
+-0 と、-448,-450,-455,-460,-463,-465 のシフト周波数をモード切替SWで切り替え |
可能です。切り替えたモードは、電源を落としても、記憶しています。 |
カウンターのシフト周波数 |
投稿者:嶋村 投稿日:2013 年 3 月20 日(水)17 時31 分15 秒 編集済 |
カウンターの周波数シフト幅ですが、現在のバージョンでは、下記のものを持っています。 |
モードボタンを押すと、シフト周波数を表示しながら、切り替わります。 |
465K も、サポート済みです。 |
Mode |
0+-000 |
1-448 |
2-450 |
3-455 |
4-460 |
5-463 |
6-465 |
を、繰り返します。 |
カウンターの使い方4 |
投稿者:嶋村 投稿日:2013 年 3 月28 日(木)10 時03 分9 秒 編集済 |
Q:カウンターだけで、IFT の455KHz を合わせる裏技ってどんなの? |
まずは、真空管ラジオのお部屋サイトのシフト表示可能なカウンターと、 |
スーパーラジオの原理から。 |
スーパーは、目的周波数+455KHz をOSCとして発振して、電波と混合し、目的の |
周波数を455KHz になるようにします。 |
このカウンターは、OSCの周波数をカウントして、-455KHz した値を表示しますから、 |
表示は受信周波数そのものです。 |
と、言う事は、放送局の周波数が解っている場合、たとえば、1413KHz の局があり、 |
カウンターのモードが、-455 モードになっている場合。 |
まずは、受信感度とは関係なく、カウンターの表示周波数が1413 になるように合わせます。 |
放送局の周波数は、高い精度を持っていますので、この状態で、確実に455KHz が |
混合管から(IFTの前)発生しています。 |
(変調をかけた455 発信器を繋いだのと同じ状態です) |
この状態で、IFTのコアを回して、一番よく聞こえる状態にすれば、 |
455KHz 中心に調整が出来ます。(455KHz発振器をつないだのと同じ) |
願わくば、テスターを、AVCに当てて、(455 発信器の調整方法をご覧ください) |
電圧がマイナスの最高になるように合わせます。 |
ただし、この調整方法は、ある程度ラジオが聞こえないと出来ません。 |
IFTの調整が極端にずれて、受信がほとんど出来ないような状況では、 |
やはり455 発信器が必要でしょう。 |
HF カウンター問合せ 回答 |
投稿者:嶋村 投稿日:2013 年 4 月11 日(木)16 時20 分33 秒 編集済 |
昨日、こんな問い合わせがありました。 |
始めまして、XXXXXX 在住のYYYYY と申します。 |
測定周波数上限をお教え頂ければ幸いです。 |
真空管用トリオのコイルパック2バンドにするか3バンドにするか迷っています。 |
以上 |
一応、ここに、乗ってますが念のため。 |
//jh4abz.web.fc2.com/n17HFcounter/index.htm |
この周波数カウンターの表示は |
1k-999k 最小単位は、1KHz で表示 |
1000-9999k 先頭1桁目に小数点を表示して、1.000-9.999 と表示 最小単位は、1KHz |
10000-16393KHz 頭の1を表示せず、12345KHz は、2.345 と表示し、少数点をブリンク |
16M-30MHz 23.45MHz は、23.45 と表示 最小単位は、10KHz となり、10K以下は四捨五入 |
16384Khz あたりでのちらつきをなくすため、一度23.45 というように、 |
MHz 表示に切り替わった場合、周波数が、15000kHz まで落ちてくるまでnn.nn で表示する。 |
という仕様(自動判定)と、言う事で、表題通り、HF(30MHz)までのカウンターです。 |
質問の内容からして、自作の受信機で、周波数表示はデジタルで作ろうという話かな? |
カウンターの質問と回答 |
投稿者:嶋村 投稿日:2013 年 4 月28 日(日)12 時25 分4 秒 |
当方、趣味でラジオを作っております、短波の場合周波数が読み取れません、 |
ラジオ受信周波数直読式、HF 帯周波数カウンターを購入したいのですが、 |
ラジオに簡単に取り付け可能ですか、取り付け方法を教えて下さい。 |
宜しくお願いします。 |
と、いう問い合わせをいただきました。有難うございます。 |
アンサー |
カウンターの話ですが、まずは、このカウンターは、 |
1.真空管ラジオ用 |
2.スーパー方式用 |
と、なっています。 |
もし、遊ばれているラジオが、真空管式で、スーパー方式 |
(再生式とかストレートではない)ならホームページに出している場所に繋げば、 |
中波も短波もそのまま表示できます。 |
このカウンターの原理は、スーパテヘロダイン方式の発振周波数(OSCと呼ばれている部分) |
を計測し、その値から、中間周波数の周波数を減算した値を表示することで、受信周波数を |
表示しています。 |
この方式はトランジスタでも同じ仕組みなので、トランジスタラジオでも、繋いでみると |
表示はしましたが、このカウンターは、真空管用(ハイインピーダンス)で作ったため、 |
どうしても、トランジスタのように電圧が低いものに使うと不安定になり、短波までは |
表示できませんでした。 |
真空管の場合は、一応、30MHz程度まではテストしておりますが、ある程度信号が強ければ、 |
40MHz程度は表示します。 |
繋ぎ方は、OSCの出力に繋ぎますので、真空管式ならば、OSCコイルの、中点 |
(真空管のカソードとつながっているところ)と、グランド間に繋ぎます。 |