真空管ラジオキット"TS-6MT"を作られる方に。
真空管ラジオキット"TS-6MT"を作られる方に。
この記事は、ラジオのお部屋掲示板に掲載された
真空管ラジオキット"TS-6MT"を作られる方に。をまとめたものです。
同キットを製作される方の参考になれば幸いです。
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真空管ラジオキット"TS-6MT"を作られる方に。 序文
投稿者:嶋村 投稿日:2014年 3月 5日(水)10時19分55秒
真空管ラジオキット"TS-6MT"を作られる方に。 序文
昨晩、修理依頼で、ハムズオフィスのキット、
TS-6MT MT管6球高一スーパーキット
上級者向け
高周波増幅1段、中間周波増幅1段スーパーヘテロダイン中波受信機
価格:44
の修理依頼ラジオがやってきました。
調べると、誤配線があったので、同梱されたキットの図面を見ることに。
そこで気が付いたのですが、依頼者が間違った部分は、実態配線図も間違っている。
依頼者は、上級者向けにも拘わらず、実態配線図を信じて作ってしまったようです。
メーカーは、上級者向けだから、間違いに気が付くだろうと、楽しませてくれているようです。
現在、配線図の面積、半分程度までしか見ていませんが、すでに5か所見つかりましたので、
順次掲示板で書いていきますので、TS-6MTを作成される方、作成したが、うまく動作しない方、
参考にされてください。
全体の回路と、実態配線図を示します。
複写回数が多かったのか、多少わかりづらいです。また、このページの回路図等は、
現行商品のようですので、多少ぼかしています。
続く....
真空管ラジオキット"TS-6MT"を作られる方に。 1
投稿者:嶋村 投稿日:2014年 3月 5日(水)10時33分3秒
まずは1つ目。
6BE6の通電チェックした際、プレート電圧が来ていない。隣の6BD6にも来ていない。
ここで、通電をストップし、回路チェックを行うことにしました。
この原因は、回路図の赤線部分が配線されていないこと。
実態配線図に、書き込んだ部分が、実態配線図からは探し出せない。
この部分がないと、高周波群の真空管にB+がかからない。
図面では、直線で引いていますが、そこは、うまいこと引き回してください。
最後の写真の矢印部分が、B+から、抵抗1本経由した、IFTのBに入る電圧を作っている部分です。
ここに、なにもつながっていないので、B+は、6AV6までで、それ以降に行かないのです。
キットの説明文は読んでないので、書いてあるのかもしれないが、実態配線図では、
B+は供給されない配線になっています。
続く.....
真空管ラジオキット"TS-6MT"を作られる方に。 2
投稿者:嶋村 投稿日:2014年 3月 5日(水)10時54分16秒
真空管ラジオキット"TS-6MT"を作られる方に。 2
2つ目
これは、実際に音出しをしても、気が付かないかもしれないですが、
6AQ5のプルダウン抵抗の接続場所が間違っている。
回路図は正しいので、回路図を参照してほしいのですが、回路図で赤で示す、
270kの抵抗は、6AQ5の1番につながっているのが正解です。
実態配線図を見ると、2番につながっています。
2番はカソードですから、意味がありません。
また、270Kという高い抵抗値であるため、カソード側には影響はないので、
繋いでいないのと同じ状況です。
ここは、2枚目の写真の様に、つなぎ替えが必要です。
続く....
真空管ラジオキット"TS-6MT"を作られる方に。 3
投稿者:嶋村 投稿日:2014年 3月 5日(水)11時07分45秒
真空管ラジオキット"TS-6MT"を作られる方に。 3
これは、性能的には特に問題にはならないのですが、回路図では、検波の接続が、5番6番となっています。
通常のラジオでも、そう、つなぎこみします。
実態配線図では、片方しか入っていません。
ここは、両方につないだ方がいいでしょう。
続く....
真空管ラジオキット"TS-6MT"を作られる方に。 4
投稿者:嶋村 投稿日:2014年 3月 5日(水)11時21分1秒
真空管ラジオキット"TS-6MT"を作られる方に。 4
このラジオ、通電したとき、大きなハム音しか出なかった。
VRを絞っても、音が消えない。
ミノムシで、6AV6の1番をグランドに落とすと、ほとんど無音になる。
と、いう事は、VRのグランドが落ちてない。
見てみると、浮いていました。
これは、実態配線図ではビミョー!です。つないであるようには見えませんが。
これも、VRの缶を含めて、グランドに落とします。
実は、このラジオ、母線がないのです。アルミシャーシだから、省略したのかもしれませんが、
ラグ板の締め付けなどが原因で、将来トラブルが起きる可能性があります。
修理依頼ですので、気休めでしかないですが、後追いでグランドの母線を張ろうと思います。
続く....
真空管ラジオキット"TS-6MT"を作られる方に。 5
投稿者:嶋村 投稿日:2014年 3月 5日(水)11時48分37秒
真空管ラジオキット"TS-6MT"を作られる方に。 5
6BD6のスクリーングリッドに電圧がかからないゾ。
もともと、その1で書いたように、B+は来ていないのですが、
実態配線図を見ると、抵抗の先が、5番(プレート)につながっています。
これでは、6BD6のスクリーングリッドには、電圧がかかりませんね。
ここも、修正が必要です。
続く....
真空管ラジオキット"TS-6MT"を作られる方に。 6
投稿者:嶋村 投稿日:2014年 3月 5日(水)13時27分52秒
真空管ラジオキット"TS-6MT"を作られる方に。 6
シリーズ、間違い探し。その6
高周波1段の6BA6のスクリーングリッドからの配線が間違ってる。
回路図の用に、6BA6の6番から6BD6の6番につながるはずのものが、
実態配線図では6BD6の7番につながっています。
(本来の実態配線図は、黄色の線で描かれていますが、わかりやすいように、赤にしています)
ここも、回路図に合わせて、6BD6の7番につながっているところを外して、6番に付け替えます。
現在、回路図で、6X4
6BD6のカソード抵抗も、220Ωとありますが、240Ωになっているようです。
このあたりは、さほど、問題はないでしょう。
続く....
真空管ラジオキット"TS-6MT"を作られる方に。 7
投稿者:嶋村 投稿日:2014年 3月 5日(水)15時22分57秒
机上で見つけた最後の1件です
あとは、それらに、実機を合わせて、音出しして、不足分があれば報告します。
さて、7件目ですが、アッテネータ―のグランド処理が書かれていないようです。
回路図ピンク部分のように、グランドにつながってないと、効果はでないでしょう。
実態配線図には、このグランド側の処理が見えません。
ピンクの様に、この端子をグランドに落としましょう。
ただ、このアッテネータ―回路は、かなり乱暴ですね。これがあることで、弱電界の方は
無条件に減衰してしまいそうに見えます。(抵抗値があまりに小さい気がします)
弱電界のエリアの方は、このVR自体を、付けない方が賢明と思います。(アンナ直結)
続く....
真空管ラジオキット"TS-6MT"を作られる方に。 8
投稿者:嶋村 投稿日:2014年 3月 6日(木)09時46分13秒
アンテナコイル、同調コイルは実態配線図を信じて...と思って、眺めていてもう1つ発見。
これは、間違いなのか、紛らわしいのかわかりませんが。
回路図、赤の部分は、実体では、抵抗側から真空管6BA6の5番へ行っているようにも見えます。
実際には、右側の様に、反対側の端子から、真空管6BA6の5番へつなぎます。
この部分は、色が黄色で書かれたために、紛らわしかっだけかもしれませんが、間違いないようにしましょう。
以上、8件を踏まえて、実機を修正し、ラジオが聞こえるようになりましたので、
実態配線図のまちがい、および、紛らわしいポインは8件という事になりました。
TS-6MTを作成したが、うまく動作しなかった方の参考になれば幸いです。
続....きません!
追記
このラジオの修理依頼品で、依頼者様に、納品後、アッテネータを外す改造を試していただきました。
我が家でも効果があったのですが、弱電界の依頼者様も、効果があり、アッテネーターを外すことで、
感度がよくなり、ノイズが減って、いい音で聞けるようになったそうです。
製作された方は、一度、アッテネータを外し、アンテナコイルから、直接、アンテナ端子へつないで見られるといいと思います。
真空管ラジオキット"TS-6MT"を作られる方に。
投稿者:嶋村 投稿日:2014年 3月13日(木)10時36分7秒 編集済
アンテナのアッテネーターを外した方が、いい感じで受信ができるので、そのようにされた場合、
アッテネーター部分が、オブジェになってしまいます。
そこで、添付したような回路をつけて、音質調整を可能にして見るというのはいかがでしょう。
ボリュームは、2Kでは使えなので、500Kオームに変えて、
6AV6のプレートに、0.0047か、0.0033ぐらいの耐圧250V以上のコンデンサをつけ、
その先を、500Kに交換したVRの端につけます。
VRの残り2個の端子はグランドへ。
これで、ごく一般的な、音質調整が出来上がりです。
(回路図の赤い部分が追加回路です)
真空管ラジオキット"TS-6MT"を作られる方に。
投稿者:嶋村 投稿日:2014年 3月14日(金)10時20分35秒
依頼者様のmailの転機です。
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こんばんは
本日帰宅後、部品箱より470Kボリュームとコンデサは手持ちが
630V0.0033しかなかったのででそれを使いました。
お昼に掲示板及びメールでアドバイスをしていただいたように
音質調整機能付きに回路図通りに結線をしました。
結果、大成功です。ボリューム操作で低音域〜高音域まで自由自在に変化します。
音もいいです。
提案アドバイスをありがとうございます。
改良後の写真を添付します。
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と、いう事で、うまくいったそうです。
これで、パネルのつまみが、”オブジェ”化しないで有効に生かせます。

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